九大AI研究会創設の想い
- 直人 市岡
- 7月7日
- 読了時間: 3分
更新日:8月16日
僕が「九大AI研究会」を立ち上げようと思ったのは、ただ流行っているからでも、代表という肩書きが欲しかったからでもありません。
もっと根源的で、もっと切実な思いがありました。
それは
――「AIを本当に使いこなせる場を、ここ九州大学から生み出したい」という願いです。
AIは今や誰もが耳にする言葉になりました。でも、実際に使ってみたことがある人はまだ少ないし、「知っている」のと「使いこなせる」の間には深い谷があります。
僕自身、最初はChatGPTを触ったとき「すごいな」と思っただけで、どう活かせばいいのか分からなかった。けれど、動画編集、プログラミング、研究、就職活動…あらゆる場面で実際に活用してみると、目の前の景色が一気に変わっていったんです。
「これは、人生を変える力を持っている」――そう確信しました。
一人で学ぶ限界と、仲間と学ぶ可能性
けれど、そこから先に進もうとしたとき、僕は一つの壁にぶつかりました。
AIの世界はあまりに広大で、一人で探求していると、すぐに限界に突き当たる。新しい情報が出ても、自分ひとりでは理解できず、すぐに埋もれてしまう。
だからこそ僕は思ったんです。
「これは一人で抱えるものじゃない。仲間と共に、挑戦し続けられる場が必要だ」と。
九州大学は、多様な才能が集まる場所です。理系も文系も、研究者もクリエイターも、起業家を志す人もいる。
その全てがAIという共通言語を通してつながれば、きっと想像もつかない可能性が生まれる。
僕はその交差点をつくりたい。誰かがつまずいたら隣の誰かが手を差し伸べ、誰かが成功したら皆で称賛できる、そんな「共に育つ」場をつくりたい。
ただの勉強会じゃない、「挑戦の実験場」
九大AI研究会は、ただ知識をインプットする場所ではありません。
ここを「挑戦の実験場」にしたいと思っています。
AIで音楽をつくる人がいてもいい。
AIでゲームをつくる人がいてもいい。
研究に活かす人も、就活に役立てる人も、授業を効率化する人も――全部ありです。
AIという新しいツールを手にしたとき、人は必ず「自分だけの問い」に出会う。
その問いを解決する過程こそが学びであり、成長の源です。
だから、僕たちの研究会は「間違ってもいい」「未完成でもいい」「挑戦したら価値がある」という文化を大切にします。
この場から、誰かの人生を変えるような成果物が生まれるかもしれない。
いや、必ず生まれると信じています。
未来を一緒に描く仲間へ
僕がなぜここまで本気でこの研究会を立ち上げようとしているのか。
それは、AIをただの「便利なツール」で終わらせたくないからです。
AIは確かに効率を上げるための道具でもある。けれど、それだけではない。
僕たちの「可能性」を拡張し、これまで不可能だったことを可能にする「伴走者」でもあるんです。
僕はその可能性を、独り占めするのではなく、みんなと共有したい。
僕だけの未来を変えるのではなく、仲間と共に未来を描きたい。
九州大学から始まった小さな火種が、やがては大きな炎になり、日本中、世界中へと広がっていく。
そんな景色を、本気で見たいんです。

コメント